最後の四国地方でも24時間介護保障に(高知県A市で新たに24時間以上に)
国内全地方ブロックで24時間保障の市町村がある状態に

 四国を除く、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・九州の各地方ではすでに毎日24時間の公的な介護制度が受けられる市町村が1か所以上ありましたが、最後まで残っていた四国でも、高知県A市(人口3万人台)で毎日24時間以上の支給決定が実現しました。障害者の交渉によるものです。重度訪問介護が毎日25時間支給決定されています。

 四国では90年代に(東京以外では全国2・3番目に)2つの県庁所在地で24時間の公的介護保障が実現していました(資料集1巻参照)。しかし、全身性障害者介護人派遣事業の夜間の時給を低く設定したものだったため、支援費制度開始時に国の決めた単価が従来の制度より高かったので、時間数が引き下げられるという事態になりました。その後、この悪い見本が他県の県庁所在地にも参考にされ、時間数が正しく決定されない状況が続いています。

 今回のA市での成功により、国内の全地方で24時間介護保障のある市町村が1か所以上あることになりました。もし仮に、今、道州制が始まり、州が支給決定を決める国家制度になったと仮定すると、全国で必要なら最高24時間の支給決定が実現していることになります。

 新たな介護制度改善の市町村の情報がありましたら、当会におよせください。

24時間介護保障の実現している市町村のある都道府県=塗りつぶし

注:1日20時間の重度訪問介護が支給決定されている事例がある場合は、生活保護の他人介護料大臣承認(1日4時間)と合わせて24時間介護保障とした

■ その後 2011年12月の状況

2013-11-12号 青森県でも24hに
2014-06-12号 山梨県ほかでも24hに
2015-01-06号 徳島県・長野県でも24hに
2015-07-12号  富山県でも24hに
2016-01-07号 愛媛県でも24hに

石川県でも24時間保障に。全国47都道府県の全てで24時間介護保障に(2017年10月)

 

全国の過疎地の24時間重度訪問介護利用の一例 (2021年)

 

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