5月20日の朝日新聞の介護保険報道について
5月20日に朝日新聞朝刊の一面にトップ記事として「介護保険と障害者支援を統合」という記事が出ました。全国の障害者団体や関係機関では一時大きな騒ぎになりましたが、厚生労働省からこのような案が公式・非公式とも発表されたわけではありません。ねたがない日なので、1面になってしまったようです。
書いてある内容は障害保健福祉部長が2月ごろから各障害者団体や各社の記者に対して公開シンポジウムなどで公開で話していた内容(個人的希望であり、組織としての決定ではない)であり、一切、新しい内容は含まれていません。また、この内容は老健局は一切了承している話ではありません(老健局はこの記事が出たことで怒っているそうです。障害保健福祉部も困惑しています)。
各社の記者とも、同じレベルの情報はもっていますが、大きな動きは出ていないので、記事にしていません。朝日新聞のこの記事を書いた記者(介護保険の取材など積極的にしている)がこの時期に記事にした理由は特にありません。一般的に新聞記者は介護保険に好意的な記者がほとんどで、障害との統合を反対している記者はほとんどいません。
これは、多くの新聞記者に、介護保険に統合されると発生する細かい現場情報がきちんと伝わっていないという理由もあります。
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