10月からの支援費ヘルパー新単価案が通知される

 厚生労働省は10月からの障害ヘルパーの単価案を都道府県等に送りました。
 日常生活支援に30分単価と60分単価を新設、 家事援助、移動介護に30分単価を新設する案です。

 日常生活支援の短時間単価は非常に問題があります。当会ほか複数の障害者団体では日常 生活支援は1回4時間以上の連続したサービスを原則にするよう要望してきました。

 これは、「もともと60分の身体介護(4020円)で決定されていた利用者に対し、市町村 が90分の日常生活支援(2410円)に勝手に変えてしまう」(その結果、低い単価で受ける 事業者がなく、1箇所しか選べなくなった)といった、市町村の制度悪用が後を絶たない からです。
 当会や複数の障害者団体は厚生労働省に対し、このような悪質な市町村を指導するよう 採算申し入れしていますが、厚生労働省障害福祉課は、まったく対応しようとしません。  このような中で、30分の日常生活支援単価を設けることは、非常に問題があります。

(以下が配布された厚生労働省文書です)

拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

 障害保健福祉行政の推進につきましては、平素よりご尽力を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて、居宅生活支援サービスの事業運営上の工夫につきましては、3月3日の全国障害保健福祉関係主管課長会議で平成16年10月を目途に検討を進めるとお示ししたものについて検討を行ってきたところでありますが、このうち「ホームヘルプサービスの短時間の利用ニーズに対応して、30分未満単価を設定する」「乗降介助の単価を設定する」について、平成16年10月から実施することとしましたので、管内市区町村に周知いただくとともに、準備方よろしくお願い致します。(具体的な内容は別紙)
 なお、障害者(児)の地域生活支援の在り方に関する検討会において、ガイドヘルプサービスの単価の見直し等について意見があったことを踏まえ、更なる事業運営上の工夫について、引き続き検討を進めているところでありますので、よろしくお願いします。

敬具



(別紙)

平成16年8月17日

厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課

   都道府県
各 指定都市 障害福祉主管課長 殿
   中核市

居宅生活支援費サービス事業運営上の工夫について
(16年10月に実施するもの)

○ホームヘルプサービスの短時間の利用ニーズに対応して、30分未満単価を設定する。

【単価案】
 家事援助 30分未満   800円
 移動介護(身体介護を伴うもの) 30分未満 2,310円
 移動介護(身体介護を伴わないもの) 30分未満   800円
 日常生活支援 30分未満   870円 30分以上1時間未満 1,660円

○乗降介助の単価を設定する。  

【単価案】  
 1回 1,000円

■「日常生活支援 30分未満 "は撤回」記事

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