兵庫県西宮市で、頚椎損傷や筋ジスなど、言語障害でなくても使える入院介護制度開始
兵庫県西宮市で、頚椎損傷や筋ジスなど、言語障害でなくても使える入院介護制度が開始しました。メインストリーム協会が昨年度から交渉していました。(今まで西日本のA市と記事で書いていましたが、公開可能になりました)。
地域生活支援事業のコミュニケーション支援を使った制度ですが、言語障害や意思疎通障害以外にも、対象を広げました。 頚椎損傷や筋ジスなど、通常は言語障害がなくても、たとえば肺炎や高熱で入院すると、介助方法をうまく伝えることは不可能で、なれた介助者が24時間付っきりでないと命の危険があります。
西宮市では、具体的には、「言語障害がなくても、入院時にコミュニケーションが取れない状態であると医師の意見書で証明できる者」も対象になる運用がされています。
このほか、制度の使える期間は3ヶ月(ただし、入院先を変更したら、また3ヶ月利用可能)で、1日の時間数も8時間と、今までの自治体に比べ長くなっています。
詳しくは、制度係0037-80-4445かメインストリーム協会までお問い合わせください。
なお、西宮市の要綱は更なる改善に向けて交渉が行われていますので、改善されたものができ次第、掲載します。
西日本のB市でも頚椎損傷や筋ジスなど、言語障害でなくても使える入院介護制度が開始
西宮市以外に、西日本のB市でも頚椎損傷や筋ジスなど、言語障害でなくても使える入院介護制度が開始しました。(区分6の場合)。
詳しくは4~5月合併号に掲載します。
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参考に、西宮市の制度についての旧記事の再掲載をします
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西日本のA市で頚椎損傷や筋ジスも対象になる入院介護制度(地域生活支援事業の国庫補助利用)実施の方向へ
西日本のA市では、障害者団体の交渉により、制度対象者を言語障害者や重度知的障害者だけに限定しない制度にすることで、ほぼ制度化が確定しました。たとえば、言語障害のない頚椎損傷や筋ジスでも、肺炎や高熱などでほとんどしゃべれない状態で緊急入院した場合などは制度が使えるようになります。
1人暮らしの全身性障害者で毎日長時間の重度訪問介護を使っている障害者が、短期に入院した場合、いつもの慣れたヘルパーが病院の中についてくる制度です。
ただし、ヘルパーが病院についてくるのは、1日8時間程度で検討されています。
地域生活支援事業(包括補助金の国庫補助事業)の中のコミュニケーション支援を使った、一時入院中の介護制度は、全国各地で実施する市町村が増えてきています。
しかし、対象者を広くしている自治体は市の名前を公開してない一方、要綱を公開している神戸市や大阪市が、意思疎通が困難な知的障害者を対象とした極端に対象者の狭い制度を実施しています。このため、神戸市の悪い見本を大阪市がほとんどそのままコピーして制度化するなど、悪い見本の制度が広がる危険性があります。実際、現在相談が寄せられている関西の自治体でも、「神戸市や大阪市の悪いところをそのまま採用しようと課長が検討している」との報告が寄せられています。
そんな中、今回のA市の交渉による制度の改善は、特筆すべき情報です。
なお、東京都内など、80年代・90年代から入院時の介護制度を交渉して制度化してきた自治体では、地域生活支援事業を使わないで在宅のヘルパーをそのまま病院内で使えるようにしている自治体もあります。それらの自治体のいくつかでは、1人暮らしの全身性障害者が自宅で毎日24時間の重度訪問介護を使っている場合は、入院しても24時間をそのまま同じヘルパーで使うことができます(市町村が入院中もなれたヘルパーの介護が必要と認めた重度の障害者限定)。しかも、言語障害のない頚椎損傷や筋ジスなど、コミュニケーションが取れる障害者も制度の対象です。
全国各地で交渉を始める場合、現状でまったく入院の介護制度がない市町村で制度を作るための交渉をする場合は、まずは地域生活支援事業の国庫補助を使った制度の交渉をするほうが早道です。交渉のノウハウは、過去の月刊誌の各地の入院の介護制度の記事(ホームページにバックナンバーを掲載しています)をお読みのうえ、制度係にご相談ください。
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