平成20年度当初予算の概算要求
厚生労働省は、平成20年度当初予算の概算要求を8月末に財務省に提出し、9月6日に公表しました。
障害保健福祉部の所管予算は9532億円(他局計上予算を除く)で、そのうち障害福祉サービス予算(地域生活支援事業や自立支援医療などを含まない)は4882億円です。支援費制度の頃と違って在宅福祉と施設福祉が1つの勘定科目で計上されているため、ホームヘルプサービスの内訳金額はわかりません。
自立支援法施行後の予算額の変遷(補正予算を除く)
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障害保健福祉部の予算
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障害福祉サービスの予算
※ホームヘルプや施設などの
介護給付や訓練等給付
※義務的経費
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平成17年度
(支援費制度)
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当初予算
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7525億円
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3769億円
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平成18年度
(自立支援法)
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概算要求
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↓
前年度の当初予算に
比べて+9.5%を要求
↓
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↓
前年度の
当初予算
に比べて
+8.1%が
認められた
↓
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↓
前年度の当初予算に
比べて+9.9%を要求
↓
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↓
前年度の
当初予算
に比べて
+9.6%が
認められた
↓
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8237億円
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4143億円
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当初予算
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↓
概算要求の98.7%
が認められた
↓
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↓
概算要求の99.7%
が認められた
↓
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8131億円
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4131億円
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平成19年度
(自立支援法)
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概算要求
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↓
前年度の当初予算に
比べて+11.3%を要求
↓
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↓
前年度の
当初予算
に比べて
+10.7%が
認められた
↓
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↓
前年度の当初予算に
比べて+7.2%を要求
↓
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↓
前年度の
当初予算
に比べて
+8.3%が
認められた
↓
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9050億円
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4430億円
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当初予算
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↓
概算要求の99.5%
が認められた
↓
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↓
概算要求の101.0%
が認められた
↓
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9004億円
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4473億円
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平成20年度
(自立支援法)
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概算要求
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↓
前年度の当初予算に
比べて+5.9%を要求
↓
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↓
???
↓
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↓
前年度の当初予算に
比べて+9.1%を要求
↓
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↓
???
↓
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9532億円
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4882億円
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当初予算
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↓
???
↓
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↓
???
↓
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???億円
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???億円
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また、国から区市町村と都道府県へ配分される地域生活支援事業の補助金予算は450億円です。19年度予算では400億円でしたので、50億円の増額要求です。
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地域生活支援事業の予算
※ガイドヘルプなど
※裁量的経費
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平成18年度
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概算要求
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200億円 /6ヵ月予算
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当初予算
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200億円 /6ヵ月予算
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平成19年度
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概算要求
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400億円 /12ヵ月予算
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当初予算
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400億円 /12ヵ月予算
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平成20年度
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概算要求
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450億円 /12ヵ月予算
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当初予算
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???億円 /12ヵ月予算
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なお、「骨太の方針2006」の方針に基づき、今回の概算要求でも19年度予算に続いて社会保障関係費を2200億円切り詰め、(高齢化に伴う自然増7500億円との差し引きで)伸びを5300億円に抑える概算要求基準(シーリング)が課せられています。厚労省は政府管掌健康保険の国庫負担削減や薬価引下げ等によって2200億円を圧縮する方針ですが、概算要求総括表の注意書きには「概算要求基準額の範囲内に収めるための方策については、予算編成過程において引き続き検討する」と記載されていて、まだ少し流動的です。
◆平成20年度の厚生労働省の所管予算の概算要求−厚労省リンク
◆障害保健福祉部の所管予算の概算要求−上記から抜粋、376KB
過去の厚労省予算関連記事
◆平成19年度 当初予算概算要求 当初予算案
◆平成18年度 当初予算概算要求と当初予算案 補正予算案
◆平成17年度 当初予算概算要求 当初予算案 補正予算案
◆平成16年度 当初予算概算要求 当初予算案
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