介護保険ヘルパーに定額払い(5月3日共同通信記事について)
5月3日、共同通信で「訪問介護に定額払い制」という記事が出ました。 介護保険の要介護区分ごとの包括払い制度(施設のような1ヶ月いくらという払うい方)にするというものです。
http://www.kaigoseido.net/houmonnkaigo-teigaku-kiji050503.pdf
この記事の出た後に、厚生労働省は公式には「そのようなことを決めた事実はないし、審議会などに諮問もしていない」ということをいっています。しかし、新聞記者は厚生省の職員から聞いたことを元に記事にしているわけですから、このようなことが1方策として内部の議論で検討されていることは予想されます。この方式を主張しているのはきわめて少数派ということでもないと思われます。
昨年、「ヘルパー1~3級はなくなり介護福祉士だけになる」という記事を流した新聞もありましたが、このときも、厚生労働省は「そのようなことを決めた事実はない」という見解でした。しかし、その後、実質的に将来は介護福祉士に一本化するということを厚生労働省は決めました。
包括方式は、コスト割れの最重度の利用者が事業所を選べなくなる(事業所側が利用者をえらぶようになり、力関係がひっくり返ることにより、サービスが大きく低下)という大きな問題があります。特に重度に包括払いを導入することは非常に問題があります。
介護保険に包括が導入されると、障害のヘルパー制度にも1年遅れで導入されることは必至です。
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