自薦登録ヘルパーや介護人派遣事業、生活保護の他人介護料を使った介護者の雇い方

 

 長時間介護の必要な障害者が、施設や親元から自立するとき、介護派遣を行う事になる自立生活センターなどは、求人情報誌に常勤介護者の求人を出して対応しています。東京では、田無、東久留米、小平、保谷、町田、八王子の自立生活センターなどがこの方法を採用しています。

 

 常勤介護者は、月給払い(時給1400円以上)で雇います。まず、施設からでてくる3日ほど前に求人広告紙に載るように掲載し、施設からでて来た日に当事者を交えて面接して採用します。広告の打ち合わせのあらかじめにできない場合、施設からでて来て1週間は障害者団体の登録介護者が介護に臨時時で入り、雇い終わるまでの穴埋めをします。

 

 田無の自立生活企画の場合、求人は「デイリーアン」(広告申込電話0120−373−212)という求人雑誌を使っています。(次ページにコピーあり)。毎日発行の雑誌で、3日間掲載して4万円です。まず、広告誌を買って来て、自分で外の欄をみてコピーを作り、広告誌に電話してセールスマンを呼び、原稿を持ち帰り、若干の訂正が夕方faxで交わされ、2〜3日後に掲載されます。

 その日から3〜4日間は事務所で電話当番が必要です。時給が高いので、ひっきりなしに電話がかかって来ます。電話で、面接日を伝え、その日に来てもらうようにつたえます。面接は、掲載最終日の翌日から2日間、午前・午後というふうに、計4回くらい行い、1回5人くらいまでにします。

 次ページのコピーの例で言うと、大体30〜40人くらい電話がかかって来ています。面接が終わったら、誰を雇うか決め、採否の電話をします。このとき辞退されたら、補欠に電話します。(電話する日時に家に待機してもらうようにいっておく)。

 2日後からコーディネーターと派遣先に同行して介護に入ってもらいます。面接のとき、給料は月末か次月15日までに払うと言っておきます。(生保介護料だけなら月末払でもいいが、登録ヘルパーやガイドヘルパーに雇った人を登録させてそちらからお金を引き出してくる場合、次月の15日頃に銀行振り込みされる場合がある。その場合は、行政からの振り込み日の事情を応募者に話して、給料の半分は月末に、もう半分は翌月15日に、と言うふうに言って了解をもらう)。

生保の介護料一般基準なら、毎月月初めにでるので、それで給料支払いとすることができますが、登録ヘルパーなどで次の月の中頃までお金の入らない場合、給料を遅らせて払うことになりますので、了解してくれた人を雇います。

 介護料は、常に介護料の会計に分離して絶対生活費に使わないように指導します。これらは、ILプログラムで当事者に金銭管理などを身につけてもらうか、団体のコーディネーターを週1回介護派遣してうまく回っているかみてもらうかします。

 

 次頁は、93〜94年の自立生活企画の求人広告です。

 

 93年9月のものは「1日10時間、毎週1回で、月給6万円」(昼)の人の広告。 電話は50件、そのうち35人を面接。

 93年12月のものは「1日8時間、毎週1回で、月給5万5千円」(昼)の人の広告。電話は49件あり、30人を面接。

 94年3月のものは「1日11時間(実働8時間)日給1万1500円」(昼)の人の広告。(月末払) 。電話30人。面接20人。

 

 ・・・・3回とも、4人ずつ雇いました。(24時間要介護の人だったので)

倍率8〜9倍です。これくらいあれば、常に人の確保は心配ありません。

 

 

 

求人紙「デイリーアン」に載せた広告のコピー

 

93年9月

■日常生活アシスタント(身障者の助手)   男女長ア

@日13,950円月30万円 A時950円 西武新宿線田無駅下車

時間 @19:00〜9:00(実働6時間)

8時間睡眠可の専用借室あり

A9:00〜19:00

給与 @週3日=月18万円

週4日=月24万円 週5日=30万円

A時給950円

資格 @週3日以上同じ曜日*要普免

35才迄 22時以降男子A要普免 35才迄

田無市南町4-3-2サウスタウンビル5F 自立生活企画  0424-62-5999

 

93年12月

■日常生活アシスタント(男子身障者の助手) 長ア

@A日12,230円 月22万円   西武新宿線田無駅下車

時間 @19:00〜9:00(身障者の睡眠中は仮眠できます。)

実働7時間

A9:00〜17:00

給与 @週3回=月給17万円

週4回=月給22万円 

資格 週3回以上、同じ曜日できる方

@男性 35歳まで

田無市南町4-3-2サウスタウンビル5F 自立生活企画  0424-62-5999

 

94年3月

■日常生活アシスタント(男子身障者の介助)   長ア

日給@11,500円 A13,000円 西武新宿線田無駅前(事務所)

時間 @9:00〜20:00(実働8h)

A18:00〜翌9:00(実働8h、身障者の睡眠中は仮眠できます。)

給与 月収19万〜23万円以上可能

*週4日以上 Aの場合

資格 週3回以上、同じ曜日できる方

Aは35歳位迄の男子 普免所持者歓迎

応募 рフ上、受細面談/高木、頓所

田無市南町4-3-2サウスタウン5F 自立生活企画  0424-62-5999

94年5月

■日常生活アシスタント(男子身障者の介助)   長ア

日給@A12,000円     西武新宿線田無駅前(事務所)

 

時間 @9:00〜19:00(実働8h)

A19:00〜翌9:00(実働8h、身障者の睡眠中は仮眠できます。)

勤務日 水・土曜のみ

資格 要普免 *35才位迄の男子

上記の曜日で長期できる方

勤務地 東久留米市内

応募 рフ上、受細面談 担当/頓所

田無市南町4-3-2サウスタウン5F 自立生活企画  0424-62-5999

求人情報誌に掲載希望の電話をかけると、営業マン(たいていバイト)がすぐとんでくる。すぐに広告をつくり、3日後には掲載される(こちらで作っておいた方がいい。)自立生活企画など、東京都内の自立生活センターが求人に使っている「デイリーアン」は、平日のみの日刊(今は週3刊)で3日間掲載で4万円。

 

 

 

自薦登録ヘルパーや全身性障害者介護人派遣事業等で介護者をどう活用していくか

 

1 自立生活をしている障害者と介護者の関係

 

 自立生活をしている障害者は、施設や親元にいる障害者とは違って、自分の生活を自分なりに組み立てその生活全般に責任を負っています。

 その日にどこへ出かけるか、お風呂にいつ入るか、掃除、洗濯はどういうペースでどのようにやるか、毎回ごとの食事で何を食べるか、そういった生活上の基本的にその障害者の意志によって決まってきます。

 従って介護者(ヘルパー)との関係でも当然、今日は何と何をどういうふうにやってもらうかという指示が障害者からなされます。ここが基本的に施設や親元と、自立生活が違うところです。自立生活をしている障害者の介護者(ヘルパー)はこのことを十分に理解した上で、自分から積極的に世話をするという意識ではなく、生活の主体である障害者の援助者として受け身的に関わるという意識が大切です。

 自立生活をしている障害者が自分で介護者を見つけてきて、その介護者を「自薦登録ヘルパー」や「介護人派遣事業」の介護者(ヘルパー)として活用する場合や、自立生活センター等から介護者の派遣を受ける場合にはこの関係が第一の基本です。この関係を一言で言えば「障害者の指示に基づく介護」ということになります。

 

2 介護者は技術をどうやって身につけていくか

 

 一言で「障害者の指示に基づく介護」と言っても、介護というのはそんなに簡単な事ではありません。自立生活をしていると1から10まで完璧に指示を出せる障害者はそんなに多くないし、逆に介護者の方も最初は言われたことを1つ1つどうやっていいのかとまどうはずです。

 ところがなぜか介護というものは何回かやっていくうちに、お互いに慣れてきて介護者も指示どおりにやっていくことができるようになります。

 この時間の流れの中で介護者として大切なことは、1に「技術」を身につけていくこと。2に「関係」をつくっていくことです。これはどちらが大事かということではなく単に順番の問題で、とにかく技術は一回目の介護の時から必ず必要になってきます。

 ここでの「介護」は施設や作業所なんかの介護とは違って1対1で介護をすることになります。従って介護技術というのも1人1人の障害の違い、生活の違い、経験の違いなどに対応したものでなくてはなりません。

 その介護の技術を「どうやって身につけていくか」ということですが、これは例えばヘルパーの研修を何十時間か受けるというような事とは全く違っています。逆に最初は経験や資格は全く必要ない。まず障害者の家に行ってその人から指示されたことをとりあえず「やっていく」。もともと介護者に経験や技術があって「こうしましょうか」という順番ではなく、障害者から「これをこうやって下さい」という指示があってそれを受けて「やってみる」という順番になります。

 この順番は非常に大切で、障害の重い人や知的障害者で指示が細かく出せない人に対してもこの順番をふまえておかないと介護者のペースで、介護者の方が先に考えてやってしまうということになります。

 例えば昼食なんかでも介護者から「何にしましょうか?」と聞く必要はない。聞かれると障害者の方は昼食について考えなくてはいけなくなってしまいます。本人がお腹がすいてきて何か思いついたら「お昼は○○食べるから○○買ってきて」などと指示がでるのでそれを待っているのが基本です。

 こうやってまず指示を待ってその上でわからないことは「どこで買ってきますか?」とか「どれぐらい買いますか?」とかわからないことは聞きながらやっていきます。例えばベッドから車イスへ移る場合などもとりあえず言われたとおりの抱え方でやってみる。それでうまくいかなければ障害者からさらに説明があったり、介護者が自分なりに抱えやすいようにやってみる、そういう1つ1つの繰り返しの中で介護技術というのは身についていきます。

 

3 関係をどうやってつくっていくか

 

 介護というのは生活のなかで、毎週、多い場合には週に2回から3回顔を合わせる関係ですので、技術の次には当然人間関係というものが大切になってきます。ここで言う人間関係というのは別に友だちのように仲良くなるという意味ではなく、お互いが相手に慣れていって介護のパターンみたいなものができていくということです。介護者(ヘルパー)にとって介護は仕事ですから少しは緊張しているぐらいの方がいいのですが、障害者にとってはそれが毎日の生活ですから介護者と一緒にいるからといって、毎日固くなってもいられないわけで、やはり慣れてお互いのことがわかってきて楽な関係になっていくというのは大切なことです。

 外出、トイレやお風呂介護、掃除、洗濯、食事どれをとっても慣れによってお互いかなり楽にやれるようになります。それでその介護のパターンというものをお互いにどうつくっていくかということですが、それは1つ1つの事についてお互いに、「ちょっと違う」と感じたことを言っていく。掃除が思い通りになっていなければ「そこをもう少しきれいに」と障害者が言うとか、移動の場面で障害者から指示された方法が負担な場合、「こういうふうに抱えたほうがやりやすいのですがそれでもいいですか?」と介護者が言うというようなことです。言い方というのは結構難しくて、お互いに気まずくなったりすることもありますが、それを乗り越えてお互いに望ましい介護の関係がつくられていけばいいと思います。

 

4 介護者の雇い主は障害者だと考える

 

 自薦登録ヘルパーや介護人派遣事業、あるいは生活保護の他人介護加算、いずれの場合にも介護者に支払われるお金は行政から出ています。しかも生保の他人介護加算以外は、形の上で介護者(ヘルパー)は行政からの派遣ということになっています。

 しかし、介護者(ヘルパー)が障害者の必要と選択に基づいて派遣されている場合には事実上雇い主は障害者だと考えることができます。こう考えることによって介護者(ヘルパー)は自分にお金を出している市役所の意見よりも、生活の主体である障害者の立場に立って「介護」というものを考えることができます。例えば、外出の際ヘルパーは○○市の外には出てはいけないと市役所から言われていてもそんなきまりはおかしいと考えることができます。

 もう1つ障害者の中には、介護者を自分の手足代わりに使おうと思っている人もいますが、介護者を雇われ人と考えれば、それなりにうまく使っていかないとすぐにやめられてしまうことになります。食事をする時間もなくハードに動き続ける、時間が無くて結果的にそうなってしまうこともあると思いますが、毎回そういうことを続けていると介護者もきつくなってやめてしまいます。そういう意味で障害者には雇う側の責任感というのが必要になってきます。

 一方介護者の方も雇われて「介護」を仕事としてやっていく以上責任というものが出てきます。それは時間を守る、介護に穴をあけないといったことだけではありません。例えば障害者から急な坂道を車イスを押して登ってほしいと指示された場合、それが無理だと判断したらきちっと断って「タクシーを使いませんか?」などと別のやり方を提案する、そういうことでもあります。逆に「私は障害者にこうしてくれと言われたから」ということで、坂道を一生懸命登って腰を痛めて翌週から介護に入れなくなってしまったら、それは介護者として責任を果たしたことにはならないのです。

 このように、雇う側(障害者)と雇われる側(介護者)の双方に責任があると考える方が、行政が派遣しているのだから責任は行政にあると考えるより介護関係ははるかにうまくいくと思います。

 介護制度をつくる責任は行政にあります。しかし介護関係の中で起こることについて行政に責任を取らせようとすると、例えば外出は危険だからという理由で制限されてしまうことになります。

 自立生活をしている障害者は介護関係も含めて生活の中で起こることについて自分で責任を取ろうと考えています。それが一番自分の生活を誰かに制限されない方法だからです。介護人派遣事業という制度や自薦登録ヘルパーという方式は非常に自立生活をしている障害者やこれから自立しようとしている障害者に合っていると言えると思います。

 

 

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自立生活センターの資料(施設や親元から自立したばかりの障害者へ介護派遣する場合等について書いた文書)

 

介護という仕事と介護者の位置に関して

  介護関係のトラブルについて (介護者の悩みから)

 

 介護コーディネーターの仕事の中で、比較的大きな比重を占めているのが障害者と介護者のトラブルの間に入ることです。

 障害者か介護者のどちらかから相談を受ける、まずはそこから始まります。具体的に何かの話がこじれてけんかになったなど、それが一回限りのことであればそれこそコーディネーターが間に入って2人から事情を聞いて問題を整理すれば解決ということもあります。 しかしトラブルや事件というのは、ほとんどの場合もともとあまり関係が良くない2人の間で起きます。そしてさらに難しいのは、事件というほどの大きなトラブルは起きないけれども、とにかく関係がうまくつくれないという場合です。

 例えば、障害者の立場から、Aさんを介護者として使っていると非常に疲れる、うまく指示通りに動いてくれない、自分のすることにいちいち口出しされる……など。 逆に介護者の立場からは、Bさんの指示通りにやっていると体がきつい、指示に疑問を感じてしまうことが多い、指示がはっきりしなくてなんとなく判断を任されてしまう……など。

 こういう関係が毎週繰り返されて、だんだんつらくなってくるというパターンが非常に多い。相手に対して何か言ってしまうとその後、関係がギクシャクするので言わずにがまんする、それは誰でもそう思うわけですが、そのがまんが少しづつ積もるとどんどんつらくなっていきます。

 だから、基本的には関係のきつさは相手に言うことでお互いに話し合って解決するしかない、まあそういうことなんですが、それを言っては身も蓋もない、コーディネーターなんて必要ないという話になってしまうので、今回は最近一番多くて困っている1つのパターンについて書いてみます。

 介護者が障害者の問題点を直そうとしてしまう、障害者はそれに反発してますます問題を大きくしてしまう、このパターンです。

(以下の事例は悩める介護者の視点から書きますのでそのつもりで読んでください。)

 

@例えば、障害者が3時に所沢で誰かと待ち合わせをした、しかしその後指示通りに動いているとそれに間に合わせる気は無いらしい、それで「さっき3時に約束してたよね、行かないの?」と少し責めるような口調で介護者が言う、それに反発して障害者は「○○に買物に行く」と指示を出す、介護者は困ってぶつぶつ言いながら車イスを押していく。介護者はこういう場合でもただ指示に従わなくてはいけないのかな?と思う。次には「やっぱり約束は守ったほうがいいんじゃない」などと言ってしまう。こういうことが何度かあると障害者はコーディネーターなどに「Aさんは私が○○に行きたいと言っても連れていってくれない」というふうに相談してくる。

 

A障害者が「Aさん(介護者)はご飯作ってって頼んでもめんどくさがってちっとも作ってくれない」というように他の介護者の悪口をかなり大げさに言う。聞いている介護者はその話をあんまり聞きたくないので「そうやって介護者の悪口を言うのはあんまり良くないから、もしほんとうにそうならコーディネーターにでも相談してみれば」などと話を切り上げる。自分のことも他の人に悪く言われてたらいやだなあと後で思う。障害者はこのように愚痴を聞いてくれない介護者の悪口をまた他の介護者に言う。

 

 確かにどちらの場合も障害者に問題はある。しかしその問題を介護者が直そうとしてしまうことにさらに問題があります。

 介護者は雇われている身なので黙って指示に従っていればいいというのではありません。社会的な常識を身につけたほうがいいという介護者の一方的な思いやりと、思い込みはほとんどの場合障害者の反発をかって逆効果になるだけだということです。

 介護者も人間ですからどうしてもいやなことをがまんしてやる必要はない。いやな事はいやと言って別にけんかになってもいい。ただその場合、自分を守るという姿勢を基本に持っている必要があります。相手を良くしようという一方的な思いやりは非常に良くありません。

 

 とにかく障害者と介護者のトラブルの場合には、両者ともが相手に問題があって自分は悪くないと思っていることが多い。その視点をやめて相手が自分のどこを問題だと思っているか?と考えるようにして、まず自分の問題を先に直すようにする。相手の問題に対しては、まず自分を守る方法を考えてその上で相手の問題は時間をかけて共有していく。

 難しいことですが、介護関係で悩んでいる方は、いったん踏みとどまって視点を変えてみてください。

 

 それでは、さっそく例題を1つ。

 車イスの障害者と介護者、外を歩いていて雨が強く降ってきた。カッパは持っていない、たまたま近くに傘が売られていた。障害者から、「傘を買って私にさしてください」という指示がありました。車イスを押しながらでは傘は1本しかさせない。さて介護者の立場だったらどうするか?

 

 正解1

 それだと私が濡れちゃうので、カッパを買わせてもらうか、少し小降りになるまで待つとかしませんか?と何らかの提案をする。

 

 正解2

 自分は雨に濡れても別にどうということはないので指示どおりに障害者が濡れないようにして家に戻ってから体をふく。

 

 正解3

 私だけ濡れるのはいやなのでどうせならこのまま一緒に濡れて行きましょうといって、けんかを始める。

 

 正解4

 それだと私は濡れちゃうけどどうしたらいいかな?と聞き返す。

 

 正解は他にもいくつもあります。

 

 不正解

 いやいやながら指示どおりに障害者に傘をさして自分は濡れながら帰る。帰りながらだんだん相手のことが嫌いになっていく。

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